公明党松戸市議会議員
あしだ 満春

松戸市 平和大使事業

2023.12.13

第二次世界大戦後、人類が二度と戦争の惨禍を繰り返さないようにとの願いを込めて国連の専門機関として創設されたUNESCO。UNESCO憲章前文にこうあります。

「戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。」

松戸市でも平和大使長崎派遣事業が行われております。参加者にとってこの経験が、それぞれの心の中に平和のとりでを築くものと確信しております。このような平和大使の事業はこれからも継続していただきたいと思うのと同時に、この事業を通じてより多くの市民の心の中に平和のとりでを築くことができないかと考えます。

世界では第二次世界大戦の終結には核兵器の投下が必要であったという意見が根づよくあります。そのような考えになる原因の一つに、原爆投下をしたのは軍都であって、民間人の犠牲はなかったとする論調があるということです。世界は驚くほど広島・長崎の惨劇を知りません。

2017年にノーベル賞を受賞した核兵器廃絶国際キャンペーンICAN。当時の事務局長であったベアトレス・フィン氏はこう述べています。

「核兵器の問題を難しくしている理由の一つは、非常に“抽象的”であることです。ほとんどの人は核兵器を見たこともなければ、どんなものかも知りません。ですから、核兵器廃絶といってもどうしても机上の論になりがちです。しかし広島、長崎の地に立てばそれが現実の兵器であり、実際に存在し、同じ悲劇が起こり得ることを実感できます」

松戸市における平和大使事業は、この言葉通りに、現地を訪れ、被爆者の声に耳を傾け、核兵器を使うとはどういうことかを知ることができる重要な事業です。さらに再来年は終戦80周年になります。長崎平和大使と平行して広島への派遣も有効であると私は考えます。

そのことから2023年12月議会で松戸市の平和事業について取り上げました。
議会のなかで市からは平和大使派遣事業について、終戦80周年には広島平和大使も検討していただくとの回答を得ることができました。

1995年ノーベル平和賞を受賞したパグウォッシュ会議のジョセフ・ロートブラッド氏。この方は、核物理学を研究していたことから、第二次世界大戦中、原爆開発のマンハッタン計画に一度は参加。しかし非人道的な兵器であることから、同計画から離脱し、後半生を核兵器廃絶運動に生涯を捧げた方です。氏は、

「戦争は、人間を愚かな動物に変えてしまう力を持っている。野蛮を憎んでいた人が、自ら野蛮な行為に走る。そこに戦争の狂気がある」

と述べています。

戦争に良い戦争も悪い戦争もありません。なぜなら戦争は人間を残酷にするからです。松戸市においても、戦争の現実を知る方の講演の場を増やすなどし市民の心の中に平和の砦を築くための事業を今後益々推進していただきたいと思います。

私たち公明党は平和の党として、世界平和都市宣言を高らかにうたう、松戸市の平和事業を評価します。松戸市世界平和都市宣言にある通り、平和精神にのっとり、平和の維持に努め、非核三原則を遵守し、あらゆる核兵器の廃絶と世界の恒久平和の達成のため、共に遂行して参ります。