公明党松戸市議会議員
あしだ 満春

マイナ保険証って何のため?

2025.03.16

従来の健康保険証の新規発行は昨年12月2日で終了し、マイナ保険証を基本とする仕組みに移行しました。

先日、私の知人と病院でばったり。
その方はマイナ保険証を使用していませんでした。

なぜマイナ保険証を使用しないのですか?

と聞いたところ、

「カードの写真写りがあまりよくないから」

との答えでした。

本人もそのような他愛もない理由ですとおっしゃっていましたが、実際のところ、ポリシーを持って使用しないというよりも、マイナ保険証による恩恵がどのようなものなのか、その周知が上手くいっていないから従来の保険証と同じと考える方が少なくないのかもしれません。

ではなぜマイナ保険証を進めているのかご存じでしょうか?

そもそもマイナ保険証は、利用それ自体が目的ではなく、医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の入口ということを知ることが必要です。

その一例として、消防局が実施するマイナ救急事業があります。

搬送者が意識障害を起こしていたとしてもマイナ保険証を所持していれば診療履歴の情報を得ることができ、適切な医療機関につなげられます。

このようにマイナ保険証の活用は救急活動の迅速化をはじめ、多岐にわたり利用者に対して様々な利益があるのです。

もう少し説明します。

より質の高い効率的な医療を提供する体制の構築と、医療データを活用したイノベーションを促進するため、政府を挙げて医療DXを推進するとしています。

具体的には、医療機関に対してはこれまでバラバラであった電子カルテ情報の標準化です。
これが進めば病院を変えても患者の医療履歴など情報がつながります。

また住民に対しては健康や身体の情報を記録した医療データを蓄積することができます。
これをパーソナルヘルスレコード(PHR)といいます。

この整備を行なうこともマイナ保険証の目的のひとつなのです。

このことによって生涯に渡る個人の健康・医療等に関するデータを本人の意思のもと活用する仕組みをつくることができます。

健康・医療には情報の蓄積が欠かせません。

私は、以前民間企業で勤めていたとき、国が進めるバイオバンク事業に携わっていました。

国立がん研究センターや国立国際医療研究センターなど、国の6つの国立高度医療研究センターで患者さんの同意のもと、その細胞を保管し、医学研究に活用するという事業です。

私はこの6つあるセンターのなか、とある1つのセンターのバイオバンク事業の立ち上げに携わらせていただきました。

希少疾患や難病の治療方法、薬の開発には科学的知見に基づいた多くの情報、データが必要となることから進められました。

政府が進めているパーソナルヘルスレコードは、何も一人一人の細胞を保管するものではありませんが、個人の健康に関する記録として、今後健康寿命を延ばすために必要な情報を蓄積することになります。

妊産婦健診、乳幼児健診、学校健診、また成人後の各種健診や、医療機関の情報、これらを個人の権限で管理し活用することで、超高齢社会を迎えるなかにあっても、健康寿命を延伸させ、持続可能な社会保障制度の地盤づくりをするものとなります。

このように社会保障制度を維持するうえでかかすことができないのが医療DXであり、
その入口になるのがマイナ保険証の活用です。

ぜひみなさまも、マイナ保険証を利用してみてください