公明党松戸市議会議員
あしだ 満春

海底に眠るレアメタル

2024.07.03

南鳥島沖にマンガンノジュール(マンガンの団塊)

電気自動車や電子機器のバッテリー製造に欠かせないコバルトやニッケルなどのレアメタルを含む鉱物資源が日本の最東端の南鳥島沖にあるということが報道されました。

発表によると、今回調査した範囲ではコバルトは約61万トン(国内消費量の75年分)、ニッケルは約74万トン見込まれていて、2025年から鉱物を海から引きあげる作業の実証実験を行なう計画とのことです。

コバルトやニッケルは、リチウムイオンバッテリーに使われますが、現在の日本では全て輸入に頼っています。今後、輸入による供給が難しくなれば幅広い産業が立ちゆかなくなり、日本は経済安全保障上の危機を迎えることになるから、海底鉱物資源には期待がかかっています。

ところで、ここで少し気になることがあります。それは、海洋環境への負荷についてです。

そのことについて7/3付け公明新聞に掲載されていました。内容は2011年に世界で初めてレアアース泥を発見した東京大学大学院工学系研究科長・工学部長 加藤泰浩教授の話しです。

海洋環境への負荷を気にされる方もいると思いますのでご紹介します。

「実証実験で重要なポイントは、海洋環境に負荷をかけないような開発をめざすことだ…開発が海の環境に与える影響についても納得できるようなデータをしっかり出していきたい」

「一般に海底での資源開発というと、環境負荷が大きいと想像されるかもしれない。しかし、実際には山など陸上にある資源は人間の生活圏にあるため、世界各地で違法採掘や児童労働のような問題が起きている。さらに製錬のための薬品や放射性廃棄物などによる人的被害、周辺の環境破壊がもたらされているケースもある」

「一方、海底の鉱物資源は誰でも手を出せる訳ではなく、高い技術力と経済基盤を持った国や企業でなければ採取できない。そのため無秩序な開発は起こりにくく、環境負荷軽減のために開発を上手にコントロールすることも、陸上に比べてはるかに容易であると考えられる」

なるほど。よくわかりました。

適正な方法によって、産官学が連携し輸入依存を脱した産業発展に寄与することを期待したいと思います。