公明党松戸市議会議員
あしだ 満春

最大限の社会正義

2026.01.19

私が2022年11月、松戸市議選初当選した後、真っ先に読んだ本があります。
それが「二十一世紀への対話」(英語版:CHOOSE LIFE)

公明党の創立者でもある創価学会・池田大作会長(当時)と20世紀最大の歴史家と称されるアーノルド・J・トインビー博士との対談集です。

世界31言語に翻訳。
学術・教育機関で学ばれ、各国識者が読んでいるとのことです。
私も政治を志した以上は学ぶ必要があると。
今回のブログでは、その対談を一部抜粋してご紹介します。

ファシズムへの防塁

【池田】

民主主義とファシズムとは、その本質はまったく相反するものです。しかしまた、民主主義はファシズムを生む土壌となる危険性を秘めてもいます。また、ファシズムは、民主主義の仮面をかぶって現れてくるようにも思えます。そこで、ファシズムの台頭を防ぐために最も心しなければならないことは何か、民主主義のなかに潜むどのような要素がファッショ化をもたらすのか、といった点について考えてみたいと思います。

ファシズムは、最初からファシズムとして明らかな姿をとってくるものではなく、人々がそれと気づかぬうちに、合法的に、民主主義社会のなかに台頭してくるもののようです。

ファシズムの典型的な例は、いうまでもなく、ドイツにおけるナチスの台頭です。当初、ナチスは、周知の通り、民主的なワイマール体制下にあって右翼の小さな反対体制政党、しかも群小政党の一つにすぎませんでした。そのナチスがなぜ、選挙というまったく民主主義的な手段によって第一党になり、独裁体制を固めるまでになったか。

民衆は、それぞれの階層なりに納得して、ナチスの主張を支持したわけです。それが恐るべき事態を招くとは、おそらくほとんどの人が気づかなかったに違いありません。

【トインビー】

貧困少数者というのは、政治的に無力な存在です。これに対して、かたや体制的な資本家と、かたや体制的な組合労働者との間で締めつけられている準中産階層の場合は、自らを組織化し、これら二つの特権階級に対して攻勢に出ることができます。

この反抗的な準中産階層こそ、1930年代のドイツでヒトラーを政権につかせる爆発的な社会的勢力となったのでした。彼らは、他に誰も救済してくれる者がなかったため、「国家社会党」を組織し、政治支配権を握ることによって自らを救済しようとしたのです。

【池田】

彼らは自分たちの不満を解消してくれると約束したナチスに、容易に身を任せてしまったわけです。ところが、自らの不満を解消するためにナチスのとったその方法が、他の人々にさらに大きな苦痛を与えるという結果を、彼らは知りませんでした。つまり、自分たちが苦痛にじっとしていられなかったように、それ以上の苦痛を受けた人々が、自分たち以上に激しい力をもって立ち上がってくるということを理解しませんでした。その結果は、ナチスの野望、およびそれに託したドイツ国民の希望の、手痛い挫折と自滅になったわけです。

自由を守るためには、民衆一人一人が、自らの支持する政治がどういう結果をもたらすかを見通せる英知をもつとともに、一人一人が人間の尊厳と愛に貫かれた確固たる思想を、自分なりにもつことだと思います。そのような思想をもつことによって、一人一人の英知が啓発され、また、そうした英知だけがファシズムの台頭を防ぐものとなるでしょう。

【トインビー】

私の見解では、ファシズムに対する最善の防御とは、社会正義を最大限可能な限り確立することです。

いかがでしょうか?


1972-1974年の対談ですが、さすが本質をついているものと考えます。
今般の政治状況にあてはめ私なりにできることを行って参ります。