リスキリングの感想。松戸市議 あしだ満春
2025.04.11
新たな仕事や業務の変化に備え、知識やスキルを学び直す「リスキリング」
スキルアップや自己成長につながると注目を集めています。
そこでライフサイエンス業界で従事していたときに創価大学法学部の通信教育課程に入学し、市議会議員になってからも学び続けて大学を卒業した感想をQ&Aでお伝えします。
――――リスキリングに挑戦しようと思ったきっかけは。
あしだ
ライフサイエンス業界で従事していましたが、当時IPS細胞の研究がノーベル生理学賞を受賞することになって、国内では再生医療に係わる法整備をしなければいけないことなりました。
関係省庁がタスクフォースをつくるなかそのなかのワーキンググループの一員として議論に参加する機会をいただきました。
大学の教授や産業界のスペシャリスト、官僚など各界のエキスパートが出席し議論する場は私にとって衝撃でした。
法律ってこうやって整えられていくんだろうなーと感じたのもこのときです。
その法ってそもそもなんだろう?と思ったのが大学に入ろうと思ったきっかけです。
2017年に妻の了承を得て大学の門をたたきました。
――――働きながら学ぶのは、大変な苦労があったと思います。
あしだ
仕事や地域活動、プライベートが忙しかったのも事実です。
そのため、初めはなかなかレポートに手をつけられずむやみに時間だけが過ぎてしまいました。
そんなとき妻からガツッと叱られました。
「約束が違う」と…
やばっ!! よしやろうっと奮起しました。
で、いざ始めるとこれが楽しいの何のって。
学校の勉強って記憶することだと思い込んでいたのですが、実際の法学部の勉強はまるで違いました。
法律ってそれぞれの立場や意見の相違でいろいろな学説が存在するんです。
その学説の立場でみるとこの行為はこうなる、別の学説の立場でみるとその行為は違う捉え方になる。
そんな考え方を身につけるのが法学部での勉強でした。
なので大学で身につけた力が社会の場で発揮されていくのがよくわかりました。
――――市議会議員になってからも勉強を続けたそうですね。
あしだ
2022年11月に市議会議員に初当選したのですが、その年であっても勉強をしないという選択肢はありませんでした。
特に大晦日、正月は勉強を行うチャンスです。
箱根駅伝は気になるところなのでテレビではなくラジオにしてBGMのような感覚で聞いていました。
そうやって勉強を続けることで法体系を調べるクセのようなものが徐々に身についていきました。
議員活動で市民相談を受けるなかで課題解決につながることを実感したことも多々ありました。
――――ずばり、忙しい中でも勉強を続けるコツは。
あしだ
私は基本早起きなので一番頭の冴えている早朝の時間を勉強にあてました。
平日は議会や政務活動などあるので、休日で午前予定がないときは勉強集中期間になります。
例えば4時に起きて昼の12時まで勉強できれば8時間の勉強時間を確保することができます。
それぞれのライフスタイルに合わせて勉強する日時をあらかじめ設定しておくといいかもしれません。
――――モチベーションを維持するためには、どうすればいいですか
あしだ
自分のなかで勉強のテーマを決めていくといいと思います。
私でいえば市議会議員になったあと履修した科目は「地方自治法」「社会保障法」「行政法」などです。
この科目はもろに自分の活動に関わるものです。
すると学んだことが即社会に生かされていると実感することができます。
この好循環がモチベーションにつながりました。
――――リスキリングの経験は、市議会議員の仕事にどう生かされていますか。
あしだ
先ほど「地方自治法」を履修したといいましたが、この科目の最終課題が、自治体のデジタル化について述べよという課題だったんです。
最新のことなので教科書には答えはありません。
自分で調べなければいけないのですが、ここでは賛成派と反対派それぞれの言い分を全て確認するところから始めました。
賛成派はどういったロジックで賛成なのか。
反対派はどういったロジックで反対なのか。
それぞれの言い分を加味したうえで、市民サービスの向上・職員の働き方改善・自治体経費の削減という3つの観点から賛成の立場でレポートを書きました。
おもしろいことに同時期に行われていた松戸市議会のなかでも賛成の立場から議会で取り上げることになりました。
結果、松戸市の自治体デジタル化は県内で最も進む市のひとつになりました。
――――最後に今後の意気込みは。
あしだ
リスキリングって勉強する時間を確保しなければいけないので、多くの方は決意するのに戸惑いがあると思います。
それでも今までと違ったスキルを身につけることで社会に役立つ自分がいるということを実感できる。また自分がやりたいことを実現する力を身につけることができます。
国の制度としてリスキリングするための制度がありますが、私としてはそれらの支援から漏れてしまうような市民に対して松戸市として応援できるような仕組みを考え整えていきたいと思います。

2025年3月18日撮影
創価大学 通信教育部 卒業記念パーティー
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